天秤は不安定
限られた時間、私に全てを捧げてくれる貴方。
何もかも貴方からもぎ取ってあげないと失礼よね。
貴方の冷えた肌に私の指紋を刻めば、
それだけで貴方は私の所有物。
身体は貴方の意思を裏切って暴走を始めるの。
そこから先は私の領域、
もう貴方は私の思うが儘。
忘我の中で唯一私を求める姿に、
愛おしさと苛立ちが同居した気分になるの。
「そんなに容易く自分を投げ捨てないで。」
「いいえ、一欠片も残さず自分を見失って。」
そんな相反する欲望が私を満たすのよ。
この拮抗する私の欲望、
そのパワーバランスが崩れた時どうなるのか私にも分からない。
鬼が出るか蛇が出るか、
貴方はその時を楽しめる?
私の中のテミスの気紛れ、
覚悟してて頂戴。
大阪・十三 痴女SMイルミナティ『早破』