真偽の彼岸
貴方はとても狡猾な人。
哀しい真実よりも心地良い嘘を欲しがるの。
貴方がひた隠しに隠す魂の琴線に、
私は敢えていたずらに触れるわ。
貴方の望む嘘にナイフのような真実を織り交ぜて、
薄皮一枚だけ切り刻んで嬲り尽くすの。
真実に傷付く貴方の姿は、
嘘に満たされる貴方よりもセクシーだわ。
狡猾な貴方を私の卑劣さで味付けすると、
思った以上に甘い味になったわね。
私は常に嘘を吐くけど、
その嘘の中にこそ紛れもない真実があるのよ。
貴方も本当はそれに気付いてるんでしょ?
私はいつか貴方を真実で貫くわ。
その時貴方を支配するのは何かしら?
痛み?悦び?
いいえ、そんな単純なものじゃないはずよ。
絶望した者しか知り得ない渇望にその身を焼いて、
その果てにある何かを悦楽だと信じるようになるの。
最早貴方の渇きを潤すのは残酷な真実だけ。
そうなってしまったら、今度は貴方に嘘を練り込んだ真実をあげるわ。
どうぞ受け取って頂戴。
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