虚の鎖

 

貴方は自由を尊ぶ素振りで、いつも私にそれを誇示するの。

でも私には最初から分かっていたわ。

貴方が不自由を欲しがっていること。

身動き出来ない小さな檻の中で、

自分が自分で無くなるような恐怖。

唯一逃げられない自己からの逃避にも似て、

その恐怖はやがて解放感に変わるの。

身に覚えがあるでしょ?

貴方が大切に守っているものを放棄した時、

貴方の中には快楽の風が吹く。

罪の火種を業火に変えて吹きすさぶの。

その時が来れば、縄も手枷も野暮な小道具。

見えない鎖が永遠に貴方の自由を阻むわ。

例え遠く離れても私は貴方を縛り続けるの。

楽しみでしょ?

貴方の自由の終焉をここで待っていてあげるわ。

大阪十三痴女SMイルミナティ『早破』