擬胎の果て

 

閉所に閉じ込められることを恐れる人は多いわ。

 

でも同じくらい閉所に閉じ込められることを望む人もいると思うの。

 

薄皮一枚で世界と隔絶されている状況は、

ある意味薄皮一枚の完全なるプライバシーを手に入れたも同然なのよね。

 

貴方という個を隔てることで、

貴方は揺るぎない自我を自覚出来るの。

 

貴方を包むラップは羊膜と化して、

もう一度貴方をこの世に産み落とす。

 

 

それが幸か不幸かは知らないけど、

まるで創造主にでもなった気分よ。

 

 

孵化したばかりの無力な雛は、

初めて見た動く物体を親と認識するらしいけど、

貴方はどんな気分かしら?

 

 

擬似的誕生を繰り返すことで、

変質していく貴方を感じれるはず。

 

 

その時が楽しみだわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪・十三  痴女SMイルミナティ『早破』