真偽の彼岸

 

 

貴方はとても狡猾な人。

 

哀しい真実よりも心地良い嘘を欲しがるの。

 

貴方がひた隠しに隠す魂の琴線に、

私は敢えていたずらに触れるわ。

 

貴方の望む嘘にナイフのような真実を織り交ぜて、

薄皮一枚だけ切り刻んで嬲り尽くすの。

 

真実に傷付く貴方の姿は、

嘘に満たされる貴方よりもセクシーだわ。

 

狡猾な貴方を私の卑劣さで味付けすると、

思った以上に甘い味になったわね。

 

私は常に嘘を吐くけど、

その嘘の中にこそ紛れもない真実があるのよ。

 

貴方も本当はそれに気付いてるんでしょ?

 

 

私はいつか貴方を真実で貫くわ。

 

その時貴方を支配するのは何かしら?

 

痛み?悦び?

 

いいえ、そんな単純なものじゃないはずよ。

 

 

絶望した者しか知り得ない渇望にその身を焼いて、

その果てにある何かを悦楽だと信じるようになるの。

 

最早貴方の渇きを潤すのは残酷な真実だけ。

 

そうなってしまったら、今度は貴方に嘘を練り込んだ真実をあげるわ。

 

どうぞ受け取って頂戴。

 

 

 

 

 

 

 大阪十三痴女SMイルミナティ『早破』